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よろづ図書倉庫『向日葵』

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短編小説


【ポケモンプラチナ】「強い」トレーナー





雪降るキッサキシティ。
そこにたたずむ、あさぴんとアルフリー。


アルフリーは、木にもたれかかってうつむいている。
あさぴんはその横に座り込み、アルフリーを覗き込んでいた。



「アルフリー……」


「……」


「アルゥ~」


「……」


「……頼む、反応してくれ。落ち込んでるのはわかったから」



あさぴんがアルフリーの顔を覗き込んで言う。


エイチ湖でアルフリーは湖のポケモンを守れなかった。
それを、アルフリーは悔やんでいたのだ。
そして、自分の弱さを自覚した。



「落ち込んでるときにあさぴんの間抜け顔なんて見たくないよ」


「うわっ、ひどい。んじゃあ……
顔を上げなよ……もう泣くなよ、大好きだよ」


「羞恥心か」



アルフリーはべし、とあさぴんの頭をたたく。
あさぴんは吹き出した。



「なに?」


「いやー、落ち込んでてもアルフリーはアルフリーだなと」


「なんか失礼だよ、それ」


「わりーわりーw」



笑いながら言うあさぴん。
あさぴんはさっきのことを人事とでも思ってるんだろうか。


人事ではないはずだ。
あさぴんも、湖のポケモンを守ろうとしていたはずだ。
けど、もしかしてあさぴんも……?



「さっきアルが言ってた事だけどさ」


「え?」


「まったく持ってその通りだ」


「……慰めじゃないんだ」



うんざりして、ため息をつくアルフリー。



「あ、あ、慰めだけどいい言葉が思いつかなくって!」


「あさぴんのバカ」


「なぜそうなるかぁぁ!
……あのさ、アルの言うとおり、本当に強いポケモントレーナーって、心も強いと思う」



あさぴんが、アルフリーを見て言う。


アルフリーも、それはわかっていた。そういう意味では、あさぴんは自分よりも「強い」……。
そのことも、わかっていた。



「けど、俺はぜんぜんだよ。マルスとかに普通に暴言たたいてるし」


「もうそれはただの犬猿の仲なんじゃ……ちゃんということ聞いてくれるだけいいじゃない」


「そりゃそうだけど。けど、俺ってナイーブなの知ってるだろ。
だから、誰かが傷ついて、苦しんで、泣いているのをみるとこっちも悲しくなるんだ」



アルフリーはそれはナイーブじゃないんじゃ、と突っ込もうとしたがやめる。



「だから、さ……俺は守るべきもののため、戦うだけだ」(きらん)


「……その台詞、思い切りパクリでしょ」


「だって、そのぐらいしか思いつかないんだよ~。何、『アリティアに、希望と平和を!』ぐらい大きなこといえってか?」


「どうしてFEなの」


「まぁ、それはおいといて……お前の泣いてるとこも見たくないんだ」



真剣な表情でアルフリーを見上げるあさぴん。


あさぴんが感傷的で、すぐ泣いて、暴力的で。
それはアルフリーがよく知っていることだった。
けど、感傷的なのは人の心に敏感という意味で。
すぐ泣くのは感情を共有するという意味で。
暴力的というのは……これが一番わからないが、たぶん大切なものを守る的な意味で。



「……あんたの敵はオレが討つ!」


「は?」



あさぴんの不可解な言葉に、アルフリーは目を丸くした。



「だから、湖のポケモンはオレが取り返してやるって!
アルフリーは来るなよ、はっきし言って足手まとい」


「し、失礼な。僕だって……」


「オレには頼れるパートナーがいる。だから、大丈夫。
あーたはそのあたりで指くわえてまっとれ!」



あさぴんが笑顔で言う。


いいこといってるのに、口の悪さが問題なんだよな……あと、余計な一言が多い。
アルフリーはそう思っていた。



「スターロードに英雄様に封印の剣の使い手! ついでに天使と堕天使にマスコットキャラもいるんだもん!
オレらの未来に輝くは、栄光と世界平和さー!」


「あさぴん、発言がオタクだよ。あと後半が無理やりです」


「わははははは!」



ふんぞり返り、高笑いをするあさぴん。
そしてそのまま、後ろに倒れる。



「ちょっ……あさぴん」


「雪の上気持ちぃー」


「なにそれ、へんなの」



アルフリーは思わず、吹き出した。ごろごろと転がるあさぴん。アルフリーは、腹を抱えて笑い出す。
あさぴんは、じっとアルフリーを見る。



「あははっ……は? あさぴん、どうしたの?」


「笑った……アルフリーが笑った」



微笑むあさぴん。アルフリーは目を丸くする。
何だその「立った、ク○ラが立った!」的なセリフは。



「アルには、悩みっぱなしの表情なんか似合わない。いつも笑顔でいろよな!」


「……」



アルフリーは、思いもよらぬ言葉に驚いた。


あさぴんは、何も言わずモンスターボールからムックルのメタナイトを出すと、空に飛んでいった。
見送るアルフリー。



「……ほんと、あさぴんは「強い」トレーナーだな」



そうつぶやくアルフリーは、笑顔だった。








あとがき


無理やり展開。
……何で冒頭に羞恥心入れたんだっけ。今となりゃ古いネタですし。
この話はプラチナプレイ日記の番外編として書いたものでした。
なのでつながってるのですが……これの処理は悩みましたね……
あさぴんは実際人をはげますのがドへたくそです。人として終わっている^q^


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