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よろづ図書倉庫『向日葵』

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短編小説


【DFF×SBX】 盗賊と旅人と時の勇者








俺は、偶然たどり着いた世界で、偶然であったやつと旅をしている。






「リンク、遅いぞー!」


「置いてっちゃうぞー?」


「るっせー! お前らが先に行きすぎなんだよ!」



俺はジタンとバッツに向かって叫ぶ。


こいつらは、俺がこの世界で出会ったやつらだ。
ジタンとバッツは、この世界の神様とやらが戦争やってて、その一方の神様に選ばれた戦士の一員らしい。
サルみたいな尻尾がついたジタン。自由人っぽいバッツ。
こいつらは、世界を救うために『クリスタル』を探している。俺は、その旅についていっているのだ。


……が、こいつらの自由気ままなこと!
はっきり行ってついて行けない。疲れる。めんどくさい。
この疲れは、ガキたちの相手したあとに似ている。




「っつか、お前らの思考がわかんねぇ! 『クリスタル』は世界を救うほどの宝だろ!
それをどっちか先に手に入れるかで競争とか、わかんねぇっっ!!」


「リンク、まじめだな~」


「何事も楽しんでやらなきゃだめだろ? オレたちは、そんな感じで旅してんだ」


「……っつか、ジタンと同い年でバッツのが年上ってのが一番わかんねぇ……」



────念のため言うと、俺はこいつらに「自分が実は子供」ということは告げていない。
絶対ばらしたら調子に乗る。そんなのお断りだ。



「クリスタルは逃げないだろ、もう少しテンポ下げろ」


「「はーい」」



バッツとジタンが、声をそろえて言う。


……疲れる。
せめて、ここにアイクがいればっ! 真面目なやつがいればっ! もう少し疲れないと思うんだが……


俺たちは、月が照らす丘を歩いていく。



「そういえば、リンクってどういう戦い方なんだ?」


「は?」



バッツに尋ねられ、俺は思わず情けない声を出してしまう。
なぜ戦い方を聞く?



「バッツって、おれらの技や武器をまねして戦うんだ。バッツ、リンクの技も覚えようとしてるんだろ」


「ばれたか~。そーゆーわけだっ、教えてくれないか?」


「いや、別に……主に剣だ。後は、弓とブーメランと、爆弾と……そのぐらいだな」


「へ~。じゃ、戦い方は敵が出てきたときにでも見せてもらうとするか」



バッツが、笑顔で言う。
……戦い方『は』? じゃ、別のものを見せろとでも?



「じゃーさ、リンクの使ってる剣見せてk「断る」



俺はすぐに答える。


一瞬、沈黙。



「……っつか、なんで俺の剣を見せる必要があるっ」


「真似するならカンペキにな!」


「バッツ~、リンクの眉間にしわよってるからほどほどにしといたほうがいいとおもうぞ~?」


「……とにかく、断る。この剣……マスターソードは、俺の証なんだ」



バッツたちが目を丸くするが、気にしない。


とにかく、取られなければいいんだ。
取られたら、絶対にああいうオチになってこういうことになるんだ!


……ほんとにそうなったら泣きたくなるな。



「とりあえず、クリスタル探すんだろ! 俺は行くぞ!」


「さっきといってることが違うぞ、リンクー」



俺はさっさと歩いていく。ジタンのツッコミにも耳を貸さない。


……空を斬る音がした。



ぶぉんっ!!



「だぁっ!?」



頭に、何かがぶつかってくる。思わず俺は倒れこんでしまう。
俺は起き上がろうとするが、バッツにふまれて動けない。



「じゃ、拝見させてもらいまーす♪」


「こ、この~~!!」



バッツ、お前かっっ!!


バッツが、俺の背中にかけてあった鞘からマスターソードをとる。
あぁ、結局こうなるか……



「おぉ、見たこともないデザインだなー」


「うわ、すげぇ! バッツ、おれにも見せてくれよー」


「ちょ、待てよっ。すぐ貸すから、押すなって」


「ていうか先に俺の背中から足をどけてほしいんだが!!」



俺の叫びには耳を貸さないバッツ。

頼む、予想通りにならないでくれ~~~……



「バッツ、いい加減見せろって!」


「うわ、こら、のるなっ! ……あっ!!」



バッツの手から、マスターソードが落ちる。
俺はあわててキャッチしようと手を伸ばすが、届かない。
しかもよりによって、地面に突き刺さる。


……げ。


一瞬、視界が真っ白になった。






……目の前のバッツとジタンが、俺を見て驚いている。
頬が引きつっているのは、気のせいだと思いたい。



「……お前、は?」


「……」



ジタンがたずねてくるが、俺は何も言わない。



「もしかして……リンクなのか?」


「……あぁ」



俺は小声で言う。
二人は、顔を見合わせた。



「縮んだ? なんで?」


「マスターソード落としたから。……こっちが、俺の本当の姿」



これだけは、避けたかった。


マスターソードがどっかに突き刺さると、俺は子供化するのだ。
俺が台にマスターソードを刺せば、戻るのはマスターソードを手にしたときから知っていた。
けど……これ、カービィやピカチュウにやられて知ったんだよな。



「「……ぶふっ」」


「吹くな!!」



俺は二人を怒鳴りつける。



「それ、最初から言えばよかったじゃ……くくっ」


「言ったらそれなりに配慮してや……あは、あはははは!」


「わーらーうーな! お前ら、そんなこと知ったら調子に乗るだろ!」



俺は再び怒鳴りつける。
バッツたちはきょとんとした。



「……のらねーぞ?」


「ちゃんとリンクの迷惑にならないようにするって」



そして、そう言った。
……俺は、少しその言葉に驚いた。


そもそも、俺がこの世界に飛ばされたとき俺はいきなり変な敵に襲われた。
そこを、こいつらは助けてくれたんだ。見ず知らずな俺を、だ。
こいつらとはどう考えても違う格好。明らかに怪しいやつって思われるはずなのに。



「そりゃ、今のリンクはかわいいって思うけどな」


「うー……;」


「ジタン、リンクが気にしてるみたいだぞ。
あっ、ほら。お前の剣」


「あ、あぁ」



俺はバッツからマスターソードを受け取った。
すぐに、いつもの……青年の姿に戻る。



「あー、この方がやっぱいいな」


「へへっ、おれもそう思うぞ」


「ところでリンク、オレらのことお調子者とでも思ってただろ」


「あ……はは、バッツの言うとおり。ずいぶん能天気なやつらだって思ってた」



俺は苦笑いしながら言う。
バッツたちも、笑顔を見せる。



「おれらはリンクが思うほどお調子者でも、能天気でもないぞ?」


「あぁ、そうだな。見ず知らずの俺を助けてくれたし……仲間のことを思ってくれてるし」


「そうそう。オレらは人情に厚いの」


「人情の意味、わかって言ってるのか?」


「あ、お前の台詞かそれ?」



ジタンが、にやりと笑みを浮かべて言う。
俺はジタンをにらみつけた。
けど、思わず笑いがこみ上げてきた。



「……あはは、確かにそうだな! 俺のほうが子供だったなっ」


「自覚してるんじゃないかー」


「今自覚したっ。ま、どうせ「この姿」だとお前らとの差はほとんどないんだし、いいだろ!
確かに俺の本当の姿は子供の姿だけど、俺は今の姿が「リンク」だと思ってる。
……だから、お前らも俺のこと子ども扱いするなよ」


「こっちの台詞! 無駄に大人びて説教だのしなくていいからな」


「はいはいっ。じゃ、行くか」



俺たちは再び歩き始める。



「さー、クリスタルはおれが先に見つけてやるからな! 勝利を盗んでやる!」


「あ、ジタン! オレだって、盗賊の物真似で勝負だー!」


「おーい、二人ともはしゃぎすぎー。
……ま、いっか。じゃー俺はお邪魔キャラだ! 爆弾投げたり蹴ったりで邪魔してやる!」


「何だよそれ!」


「オレらに勝てる実力があるんならなー!」




俺たちが見つける輝きはどんな色だろうか?


きっと、それは俺たちの───










あとがき


絶対、騒がしくなると思うんだこいつら。
ちなみに、リンクがジタンたちとあったのはスコールと分かれたあとです。
今回の話はジタン編の最初のあれですね。私、あのイベントは好きです。
さぁお調子者の二人に引っ張られるリンクの運命はいかに(笑)
さて、アイク編を書こうかな……新キャラお披露目したいしなー。


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