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よろづ図書倉庫『向日葵』

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短編小説


【DFF×SBX】 少女と団長と戦士達









「そいつ」と出会ったのは、偶然だ。


何者かに襲われていた記憶喪失の少女、アクア。
そいつを守ったことで、おれはアクアの味方となった。


俺たちは、アクアの記憶を取り戻す方法と、この世界からの出口を探し旅している。






「アイクさん、大丈夫ですか?」


「大丈夫だ。このあたりには雑魚しかいない」



俺は、アクアのほうを見て言う。


偶然、この世界で出会った少女。
茶色がかった金髪を、後ろで結んでいる。緑色のワンピースを着ていて、動きにくくないかと思うが平気のようだ。
アクアはどうやら記憶喪失のようで、混沌の神「カオス」に利用されていたらしい。


おそらく敵から逃げ出したのだろう、アクアは敵に追われていた。
俺はその現場に偶然鉢合わせて、アクアを助けて……現在に至る。



「あの、アイクさんは……なんで見ず知らずの私を助けてくれたのですか?
……いやと言うわけじゃないです、けど……普通なら、警戒するのでは……」


「……一方的に攻撃されていて、それを放っておくか?
反撃でもしてれば、ただの仲間割れと思っていたかもしれないが……お前は、逃げ回っていただけだった。
あの敵に追われていた、と思ったんだ」


「……優しいんですね、アイクさん。助けてくれたのがアイクさんで、よかった……」



アクアが、微笑んで言う。
あれは……偶然なんだが。



「私、アイクさんを信じます。
やっぱり、私が見た光みたい……もしかして……」


「光……?」


「あ、何でもありません」



アクアが、微笑んで言う。


『私が見た光』。アクアは、確かにそう言った。
アクアの見た光とは、何のことだ……?





「敵が、いっぱいいる……」



アクアがつぶやく。俺は、周りを見渡した。
確かに……殺気であふれている。



「……どうするか。一気に襲い掛かってくるのも考えられるな」


「私、自分の身は自分で守れます。けど、アイクさんも疲れてるのでは……」


「いや、平気だ」



俺が答えると、アクアはほっとしたような顔になる。


アクアは魔法を使えるようで、これまでも何度か傷を回復してもらったり攻撃を防御したりしてくれていた。
しかし、攻撃系の魔法は苦手なようだ。アクアが得意とするのは、補助系の呪文……



「アクア、お前の術で自分の気配を隠せるか?」


「はい。……何をするつもりですか?」



アクアが、心配そうな顔でたずねてくる。



「敵を引き寄せて、全部倒す。ただ、敵がお前の存在に気づけば、敵はお前を攻撃するだろう。
となると、さすがにそこまで手が回らなくなるからな。俺はそこまで器用じゃないんだ」


「そっか……わかりました! 私、アイクさんの足を引っ張らないようにがんばります。
じゃあ、私はその角のほうにいます。アイクさんが敵を全部倒したら、行きますね」


「あぁ。けど、だいぶ離れて戦わないとだめだろう。来れるのか? それに、全部倒したなんてわからない……」


「大丈夫です」



アクアが微笑んで言う。
……俺はアクアに信頼されてる。俺も、アクアのことを信頼してやらないとな。
俺はうなずいた。



「じゃあ、ここで待ってろ」



俺は、すぐに走っていく。






アイクさんが走っていってしばらくした。私は、魔法ではったバリアを解除する。
もうこのあたりには敵がいない。
全部、アイクさんが遠くに引き寄せたようだ。


私は目を閉じ、精神を集中させる。
そして、目を開く。薄ぼんやりした風景の中、はっきりと見えるのは黒いもやに包まれたような紺色の光。
黒いもやは、敵。紺色の光はアイクさんだ。どうやら、戦ってるらしい。黒いもやが薄くなっていく。


敵は、10体ぐらいかな……力も弱いみたいだし、アイクさんならすぐに倒せるはず。
私は、その風景を見て思った。
そして周りを見渡した。何かが近づいているわけでもなさそうだ。


……あれ?
きらきらとした、集まった白い光が見える。
あの光、見たことがない。けど、もしかしたら……


白い光が、アイクさんのほうに歩いていっている。
私は、あわてて駆けていく。


もしかしたら、バトルになるかもしれない。
アイクさんは、あの人たちが何かわからないはずだ。
けど、あの人たちは敵じゃない。あの光は「偽り」ではない、とても強い光だ。


コスモスに召喚された、『光の戦士』たち……



「……お前たちは?」



アイクさんの声。私は壁に隠れ、顔を覗かせる。
アイクさんの前に、誰か立っている。さっきの光の持ち主たちだ。
一人は、いろいろな武器を持っている。一人は、白と紫の鎧に長い銀髪。もう一人は、パーカーみたいな服に金髪。



「それはこっちの台詞ッス!」


「お前は見慣れないが……カオスの手の者か?」


「この場所にいるっていうのは、どうも怪しいね」


「……」



アイクさんは、ため息をつくだけで何も言わない。
何を言っても無駄だと思ったのだろう。でも、それじゃ相手の敵意を……!



「なんか言えよっ!!」



金髪の人が、青い剣を構えアイクさんに向かっていく。
アイクさんは、剣を構えない。あのままでは、攻撃を受けてしまう! 私は、思わず目をつぶる。


止めなくちゃ!!



「アイクさん、危ないっ!!」



私はあわてて魔法を放つ。
何の魔法を放ったか、自分でも意識していない。
ただ、大きな水の音がした。


私は恐る恐る目を開けた。床が、壁が、水で濡れていた。
ついでにアイクさんやあの3人も、濡れていた。



「あ、あ、あぁぁぁ……っ!?」



私は思わず、後ずさりをしてしまう。
そして、くるりときびすを返す。



「お、おいっ、アクア! 待て!!」



アイクさんが、私の名前を呼ぶ。
私は振り向く。



「アクア、お前……止めたのか?」


「は、はい……あの人たちは敵じゃないですっ、この世界を救う光の戦士たちなんですー!
だから、戦ったら大変なことになると思って、止めようとしたけど……」


「光の……? お前たちが、か?」



アイクさんが、3人のほうを見る。
3人は、さっきの水のせいで呆然としてたが、すぐに我に返ったようだ。



「うー……その子のいうとおりッス。オレらはコスモスに選ばれた光の戦士!」


「ティーダ、調子に乗るなっ。……その通りだが、お前は?」


「俺は……なんと言えばいいんだろうな、「カオス」から逃げてるアクアを守っている。
つまりカオスが敵、ということになるんだが……」


「カオス? ……それなら、敵が一緒になるんだね。僕らはこの世界をカオスの手から守るために旅してるんだ」



やっぱり、この人たちは「光の戦士」なんだ。
そういえば、カオスはこの世界を混沌で支配するとか言っていた……私はそれが許せなくてカオスから逃げ出したんだ。



「あの……光の戦士の皆さん、私たちも一緒にその旅に連れて行ってくれませんか?」


「アクア!? 何を……」


「アイクさん、この人たちは本物の光の戦士です。強い光の力をまとっていました。
だから、私はこの人たちを信用しようと思うのですが……」


「……まぁ、アクアの言うことは信じる」


「光の力……それはよくわからないけど、一緒に旅をするのはかまわないよ。フリオニールとティーダもいいよね?」


「大歓迎ッス! 仲間は多いほうがいいからな」


「俺も、かまわないと思う。……断るといっても、なんかついてきそうな勢いだしな」



私は、アイクさんのほうを見る。アイクさんは、私を見てうなずいた。
そして、私の前に立つ。



「じゃあ、お前たちの旅について行かせてもらう。俺の名はアイク。こっちがアクアだ」


「よろしくお願いします」


「アイクにアクアか。オレはティーダ! よろしくな」


「俺はフリオニールだ」


「僕はセシル。よろしくね、アイク、アクア」


「あぁ、よろしく」



アイクさんとセシルさんが握手を交わす。
……同じ目的を持つ仲間、か……


……あ、そうだっ!!



「……あーっ! まだ濡れてますよね、髪やら服やら……あの、乾かします!」


「あ、忘れてたっ」


「まぁ、このくらいどうってことないけど……」


「だめですよ、風邪引いちゃいます! え、えーっと……」


「アクア、とりあえず魔法やるなら落ち着け」


「さっきみたいになるのはさすがにイヤだぞ」






道を同じくするものたちが、めぐり合う。
すれ違うときもある、別れることもある。
けど、最後の道はできることなら……











あとがき


長い;
アクアちゃんは初登場の謎の美少女です。光と闇を感じる不思議な能力を持っている娘です。
なぜアイクと行動させたのかは謎です。(動揺したアイクとかフリオとかを書きたいからという不純な理由ではありません、念のため
ティーダって割と喧嘩っ早いイメージがあります。非常に勝手なイメージですが。
……にしてもこの人たち、バランスが取れてるような取れてないような……
っちゅーか、時間軸目茶苦茶ばらばらなんですか\(^0^)/
……さー、おーくんたち書こうおーくんたち。


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