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よろづ図書倉庫『向日葵』

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長編ポケダン小説  ポケモン、団長、探検隊。


【PDT】第十一話  滝と温泉のつながり?




───ちゃぽん、と水の音。


アイクは顔を上げる。


横に、ピカが浮いている。
アイクはピカを軽くたたき、ピカを起こした。




「ん、ぷはっ! あれ、アイク……ここは?」


「わからない……けど、なんかあったかい」


「あ、やっと起きたんだv」




アイクたちの後ろのほうで、マルスの声がした。
振り向くと、マルスとリンクが岩の上に座り込んでいる。




「マルス、リンク」


「あったかいのも当たり前だろ。ここ、温泉なんだし」


「温泉……?」




アイクは周りを見渡す。
湯気が上がり、ほかのポケモンがくつろいでいる。
確かに温泉のようだ。




「そのとおり、ここは温泉じゃよ」




アイクたちに、亀のようなポケモン、コータスが話しかけてくる。




「この場所って、どの辺りなんだ?」




アイクがあわてて地図を取り出し、開いた。
横から、ヒメグマが地図を指差す。




「このあたりよ、あなたたち、上から降ってきたんだから」


「上から?」


「もしかして、あの水流でか……」




ヒメグマの指した温泉の場所は、滝とはずいぶんはなれたところにあった。
上から、ということはあのあと水流に噴水のように打ち上げられたのだろう。




「まぁまぁ、今はこの温泉で疲れをとりなされ」


「うん、そうしようかアイク」


「だな」






────ギルドに帰ったアイクたちは、早速今日のことをペラップに報告した。




「滝の中に洞窟が? ものすごい発見じゃないか!」


「だけど、奥にあった宝石は取れなくて……」


「いーのいーの! 奥の宝石は仕掛けを作動させるスイッチだったってことだろう?
そんなこと、誰も知らなかったわけだし」




ペラップとピカが話している横で、アイクはめまいの後に見えた映像のことを思い返していた。




(あの映像で見えたシルエット……あれはどちらも、同じものだった。
あのシルエット……見覚えがある……あれはおそらく、いや、絶対……
あれは─────プクリンだ)




「じゃ、親方様に報告を……」


「待ってくれ」


「ん? どうしたんだい、アイク」


「あの滝、プクリンは行ったことがあるんじゃないか?」




アイクがペラップにたずねる。
ペラップはそれを聞くと驚いた。




「い、いやいやいやっ、それはありえないよ!
それだったらあそこを調べて来いなんていわないはずだよ!?」


「なんだったら聞いてみてくれ」


「う~、そこまで言うなら……」




ペラップはそれだけ言うとプクリンのいる部屋に入っていった。




「アイクー、プクリンがあの滝に行ったってどういうこと?」


「……また、夢を見たんだ」


「え……また? それで、プクリンがあの滝に行ったって?」




ピカにたずねられて、アイクはうなずいた。


待つこと数分。
ペラップが、部屋から出てくる。




「─────親方様に聞いたら、
『おもいでおもいで♪ たあーーーーーっ!』
とかやって、
『あぁ、よく考えたら行ったことあるかも♪』
とおっしゃった」


「……やっぱりか」


「忘れてたんだ……プクリンって……」

「親方様は妖精のようなお方だからな。
ワタシにも何を考えているかよくわからないのだ」




ペラップがため息をつきながら言う。
ピカとアイクは、二人とも(言えてる……)と思った。






夜、二人はベットに横たわっていた。




「今日はいろいろあったね。
最後はがっかりしたけど、すごい楽しかった……どきどきした。
……探検隊になってよかったな」




ピカは、バックから遺跡のかけらを取り出す。




「───いつか、このかけらの秘密を解く。それがボクの夢なんだ……
それが叶ったら、ボクうれしくて死んじゃうかもねっ!」


「おい、冗談はよせよ」


「あははっ! うん、冗談!」


満面の笑みのピカ


ピカが笑う。アイクも、少し微笑んでいた。




「けど、アイク────ありがとう」




ピカが遺跡のかけらをバッグにしまいながら、アイクに話しかける。




「こうやって、探検隊ができるのもアイクのおかげだよ。
あの時……滝に飛び込むとき、弱虫なボクでも勇気が出たんだ……アイクが一緒だったから」




ピカが微笑んで言う。アイクはその言葉に少し驚いていた。




「あっ、そうだ! ボク思ったんだけどね、アイクが夢を見るのって、もしかして何かに触れたときじゃない?」


「!」




アイクはピカに言われてハッとする。


ルリリのときは……リンゴを返したとき。
スリープのときは……スリープとぶつかったとき。
滝のとき、宝石のときも……




(確かに、めまいが起きる直前に何かに触れている!
何かに触れることで、それに関係したものが見えるということか?)




「あともうひとつあるんだ。ルリリのときはこれから起こること……未来が見えた。
今回はプクリンがあの洞窟に行ったこと……過去が見えたんだよっ。
つまり、アイクは何かに触れることで別の時間───過去や未来が見えるんだよ!
それって特殊能力ってやつだよね。ポケモンを助けたり、いろいろと役立つよっ、その能力!」




ピカがアイクを尊敬の目で見つめる。




(───けど、触れたから必ず見えるわけじゃないんだよな。
面倒な点は、そこか……)




アイクがそう考えていたとき、ペラップが部屋に入ってきた。




「お前たち、親方様がお呼びだ」






「親方様、チーム・スマッシュをお呼びしました」




アイクたちはプクリンの部屋に連れてこられた。




「やあっ! 今日は大変だったね! 活躍はちゃんと見てるから安心してね!
それでここからが本題なんだけど……近々遠征をする予定があるんだ♪」


「「遠征?」」




ピカとアイクが声をそろえてたずねる。
ペラップが、説明する。




「ギルドをあげて、遠くまで探検に行くんだ。
近所を探検するのとはワケが違うから、準備もそれなりにする。
メンバーから選んで遠征するんだ」


「へぇ~」




ペラップの説明を聞いたピカはきらきらと目を輝かせている。
尻尾を振って、いかにも「出たいです」といった感じだ。




「いつもなら新弟子はメンバーにいれることはないけど、君達がんばってるでしょ?
だから特別に、メンバー候補にすることにしたんだ!」


「えっ!」


「こらこら、まだ決まったわけじゃないぞ!
遠征までまだ時間がある。いい働きをしなければ選ばれないからね」


「ボクは大丈夫だと信じてるよ、がんばってね!」


「はい! アイク、がんばろうね!」


「あぁ」












あとがき


サービス挿絵はありません。かけません。あなたの脳内でどうぞ。
もうポケダンってさ、思いっきりカップリング要素あるよね! 主人公が男でパートナーが女なら、どんなギャルゲだよって感じです。
えっと、次回はバーサスドクローズ!ある意味アイクごめんな話だぜ!


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