FC2ブログ

よろづ図書倉庫『向日葵』

スポンサー広告


スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



*Edit TB(-) | CO(-) 

短編小説


【スマブラ邸LIFE!外伝】消えていく闇と白い翼


※この小説は、外部サイト「小説ストーリーテラー」で連載していたスマブラ二次創作小説「スマブラ邸LIFE!」のエンディングの後の話です。
オリジナルキャラクターがでしゃばっているので、純粋にスマブラ小説を見に来た方は逃げたほうがいいかと思います。
死ネタ……というか消失ネタ注意です




 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 スマブラ邸相談所の扉を開ける。
 
 
「ねぇ、サマエルどこー?」
 
 
 僕は、部屋にいたアルフリーに尋ねた。
 アルフリーは、考え込んでから口を開く。
 
 
「さっき、屋上に上がっていったのを見たよ。サマエルに用でもあるの?」
 
「うん。この頃のサマエル、なんか落ち込んでるでしょ。
みよのこともあったし……だから、サマエルの好きなマシュマロ、一緒に食べようって誘おうと思ったんだ」
 
 
 僕が応えると、アルフリーはなるほど、とうなずいた。
 そして僕の頭のほうに手を伸ばす。
 
 
「ピット、ホントにやさしいんだね。いい子いい子」
 
「ちょっ、僕、アルフリーが思ってるほど子供じゃないよ~。じゃあ、行ってくるね!」
 
 
 僕は、部屋を出て階段に向かう。
 アルフリーは、笑顔で手を振っていた。
 
 
「……そういえば、サマエルの『時間』が消えそうになってたな……
僕の見間違いと思いたいけど、あれは……
 
サマエルに残された時間がないということだ……
けど、それって────」
 
 
 
 
 僕は、階段を駆け上がる。
 
 そして屋上の扉を開けると、たしかにそこにはサマエルがいた。
 空を、どこか悲しげな眼で見ている。
 
 
「サマエル、何してるの?」
 
「んっ!? あ、いや……お前こそ、どうしたんだ」
 
「一緒にマシュマロ食べよーって、誘いに来たの」
 
「あ、ほしい……って、言いたいけどさ」
 
 
 サマエルが、再び空を見つめる。
 
 
「なぁ、ピット。
……もしおれが、今ここから消えたらどうする?」
 
「え、何言ってるのサマエルっ。サマエル、消えるなんて芸当持ってないでしょ」
 
「芸当とかマジックとかじゃなくて……この世界から、おれの存在が消えたらどうするかってこと」
 
 
 サマエルが、静かな声で言う。
 
 ……サマエルは、何を言ってるんだろう。
 
 
「冗談だよねっ? 僕、そんなことになったら寂しいよ」
 
「……」
 
 
 サマエルは、何も言わない。
 
 今まで見たことがないほど、悲しそうな瞳。
 もしかして、消えちゃうのはホントのことなんだろうか。
 けど、サマエルは今までもけっこうからかってきたことがあったし……
 
 冗談、だよね。
 
 そう思ったが一瞬、サマエルの体がガラスみたいに半透明になった気がした。
 僕はそれを見て驚く。
 
 
「さ、サマエル……」
 
「……もう、消えかかってるか」
 
 
 サマエルが、自分の体を見てつぶやく。
 
 
「サマエル、消えちゃうの? ……ほんとに、消えちゃうの? なんで?」
 
「ピット、おまえはわかってるだろ。
おれは人のマイナスの気持ち……怒りとか、そういう気持ちから生まれた存在だ」
 
「う、うん……」
 
「けど、おれはこの世界で……お前や、みよや、スマッシュブラザーズにあって……
本来おれが持つべきじゃない感情も持ってしまった。
喜びとか……プラスの感情。それのせいで、本当のおれは消えそうで……」
 
「え……」
 
 
 僕は、驚きのあまり言葉が出ない。
 
 なんでサマエルが消えちゃうの?
 プラスの感情を持ったらだめなの?
 何で、何でなの? ……僕にはわからないよ!!
 
 
「この体は、本当はお前のものだ。おれのものじゃない。
おれはもともと、闇の存在。純粋なプラスの感情が、おれを打ち消してしまう。お前に、戻ってしまう。
おれは、ここにはいられないんだ。……お前にも、勝てないし」
 
「勝てない? なんで、サマエルは強いのに……」
 
「おれは強くないよ。これはおれとおまえの強さ。
それにお前には、みよがいるだろ? ……勝てねぇよ」
 
 
 サマエルが言う。
 ……確かに、僕はみよに僕の気持ちを伝えた。
 それが、勝ったことなの?
 
 
「おれがお前に接触したのは、おまえがうらやましかったからだ。
お前として過ごしてれば、仲間に恵まれると思ってたけど……おれの中身、考えてなかった。
おれは闇だから。人の憎しみの集まりだから。
せめて、みよはほしかったんだけどな……」
 
「そんな……じゃあ、サマエルが消えちゃうのは僕のせいなの!?
 
僕のせいで、サマエルが……」
 
 
 サマエルが、僕の頭に手をのせる。
 触れられた手から体温が伝わってこない。
 
 
「お前のせいじゃないよ。おれはみよから手を引くだけ。……ある意味、自分で選んだんだよ。
けどさ、お前はおれの代わりにみよを守ってろよ?」
 
 
 笑顔で言うサマエル。……けど、少し悲しそうな笑顔。
 僕は、こくこくとうなずいた。……うなずくしかなかった。
 
 僕は顔を上げる。
 サマエルの姿が、どんどん見えなくなってくる。
 
 あぁ、消えてしまうんだ。
 
 なんで早く言ってくれなかったんだろう。
 
 僕のことを、考えてくれたの?
 それとも、みよのことを?
 
 知らないうちに消えちゃったら……もっと、さびしいのに。
 
 
「サマエル……っ」
 
「泣くなよ。お前がみよを守れってたった今言っただろ。
……けど……いつか、また……ここに、来るか……ら……」
 
 
 聞こえなくなる声。
 
 そこで、サマエルの姿が消えてしまう。
 
 
「さ……サマエルっ……?」
 
 
 僕はあわてて周りを見渡すが、サマエルはどこにもいない。
 
 ふと、足元を見る。
 そこには、サマエルの黒い羽根が落ちていた。綺麗なほどの、黒い色。
 
 
「……サマエル、ホントに消えちゃったの……?
僕の中に、いるんじゃないの……? サマエル、サマエルッ……」
 
 
 呼びかけるが、何も答えはない。
 
 消えちゃったんだ、サマエルは。
 本当に、消えちゃったんだ。
 
 本当に……?
 
 
「ぴ、ピット……う、うわぁ! どうしたのっ」
 
 
 僕は、やって来たアルフリーに思わず抱きつく。
 
 
「泣いてるの、ピット……? もしかして、サマエルが……」
 
「っく、えぐ……うわぁぁぁぁぁっっ!!」
 
 
 もう二度と会えないのかな。
 また、ここにきてくれるよね?
 
 また、一緒に……今まで見たいな楽しい日々、すごせるよね……?
 
 
 
 
 
 スマブラ邸で過ごした日々は、何があっても忘れない。
 
 もしも、おれが生まれ変われるなら。
 
 あいつと同じ世界に、生まれたならば。
 
 その時は、スマブラ邸で過ごしたような日々を過ごそうな……?
 
 
 
 また一緒に、楽しい日々を。
 
 
 
 
 
 
 

あとがき
 
 サマエルのエンディング。
 ピットのモノローグからあとがきまでの空白をドラッグするとサマエルのモノローグが出てきます。
 仕様が悪ノシリーズ風なのは気のせいですよ、ええ気のせい。……すいません嘘です影響されました……
 今回の話も作者わかっていない設定バンバンです。ただまとめますと。
 
・マイナスの感情の集まりであるサマエルが、プラスの感情を持ったため打ち消され無の存在になってしまった
・仲間を持っていたピットがうらやましくて、サマエルはピットに接触した
・サマエルは美代とらぶらぶ(笑)になるのを狙っていたが、それは叶わずその恋をあきらめた
・ピットはサマエルのことを友達同然に思っていた
・サマエルもいつのまにやら同じく。
・っつーか、もうこれは黒ピット×白ピット……ウボァー(拒否反応)
 
 ついでに、皆さんがサマエルに関して突っ込みたかったであろうことをまとめてみる。
 
・なぜめんどくさがりなんじゃ
・マイナスの意思とか言うのからわからん
・孤独だった割にスマッシュブラザーズとは仲えぇやないか
 
 ……説明できませんからね? (つまりこれは自分が説明できないこと)
 でも、きっとサマエルの意識はどこかの世界にあればいいな。……そんなことを考えてみる作者でした。
 
 
 
 って実は二次創作DQ9世界にいるサマエルはスマブラ邸のサマエルと同一人物なのですよーなんて! なんてっ!
 ええわたしは何を馬鹿なことやってんでしょうね



*Edit TB(0) | CO(0)

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆Novel List  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。